

「ペットの肥満」を防ぎましょう!
毎日多くのワンちゃん、ネコちゃんを診ていて「太りすぎの子が増えたなぁ」というのが正直な気持ちです。
コロコロとした姿はなんとなく可愛いのですが、「肥満は病気のもと」と言ってもいいぐらいペットにとっては怖いものです。
そして肥満の治療はペットにとって大変ストレスのかかる場合もありますが、それ以上に飼い主であるお家の方が辛いときもあります。(特にすでに病気になってしまいどうしてもダイエットの必要があるときなど)
私たち人間でもダイエットは相当の覚悟と正しい知識を必要としています。
愛する可愛いペットのために、健康で楽しい毎日を送れるよう『肥満』というものを理解してみましょう。

体脂肪量が多すぎる状態をいいます。
一言で言えば体脂肪量が多すぎる状態をいいます。
健康な標準体重のペットは被毛の上から容易に肋骨が触れる事ができます。
また、重要なことは体重をきちんと認識することです。定期的に体重を測定しておくことが大切で、○○キロくらいなどというのはだめです。

当院ではワンちゃんの体脂肪計で体脂肪を測定しています。
当院ではワンちゃんの体脂肪計で体脂肪を測定しています。これはお家の方にとって、かなりショックな数字がでることもあります。でも肥満しているときは確実にご理解を得ることができますので、お勧めです。
たった1キロ、500グラムと思わないでください。ペットの体重は人間と比較してはいけません。そもそも体重が違います。○○%で考えたほうがいいでしょう。

標準体重のペットより様々な健康障害を引き起こします。
標準体重のペットより様々な健康障害を引き起こすので寿命が短くなる傾向がみられます。
また、手術の際も危険が伴います。
具体的にあげると、
・歩行障害、関節疾患、椎間板疾患
・呼吸障害、呼吸量の低下
・運動不耐症、すぐに疲れてしまう、動けなくなってしまう
・糖尿病の素因
・膵臓炎の素因
・手術や麻酔時の危険性増大
・感染しやすくなる
・高血圧症
・難産
・皮膚障害、膿皮症、脂漏症
以上まだまだあるのですが、肥満は毎日休みなく働く心臓や、重い体重を支えるために足腰に大きな負担をかけ続けるのです。
ペットの肥満の原因は?
なんと言っても第一は食事、おやつの与えすぎと運動不足のためです。
その子にあった正しい食事でしょうか?量も適切でしょうか?
おやつは食事ではありません。さらに人間の食べるものを与えていませんか?これが案外多いのです。一度その味を覚えてしまうと欲しがります。最初から与えないのがいちばんなのですが、すでに人間の食べるものをもらえると思っているペットはお家の方の固い意志が必要となります。
他の原因では、犬種、性格、ホルモンバランス、そして病気でも肥満症の原因になることがあります。
また、去勢、避妊手術と肥満との関係は明らかではありませんが、活動性が今までより低くなりますから、消費するカロリーが減少すること、性ホルモン濃度が変化して基礎代謝量が変わることなどが影響するとされています。
ペットの肥満の原因は?
ビーグル、ダックスフント、キャバリア、コッカースパニエル、ラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバー、シェルティー、ケアーンテリアなどなど。
肥満にしてしまった…対策は?
さて、これからはその対策を述べます。
最も大切なことは、ご家族全員がペットの肥満の問題を理解し、解決にむけて協力していかなくてはなりません。ひとりでも協力できない人がいると減量計画は失敗する可能性があります。
まず減量に対して正しい知識を得ることです。初期目標は開始時の体重よりも15%以内の減少率に設定します。急激なダイエットはリスクを伴います。
体重を減らすには栄養のバランスのとれた食事でゆっくりと行うようにしましょう。
これまで与えていた食事の内容を変更せずに量のみを制限すると肥満の治療は失敗におわることが多いのです。
間食はやめなくてはなりません。
ここまででもかなり大変ではないでしょうか。
もちろん甲状腺機能低下症などによる肥満などという場合もあります。この場合のように病気であれば治療をしなければなりません。
当クリニックでは、肥満の状態をみて、正しい減量法を指導しています。
また、食事なども病院専用食をご用意していますので、ペットの肥満でお悩みの方はご相談ください。
ダックン、表彰される!
椎間板ヘルニアで腰が立たない状態で来院。体重は11.1キロでした。
治療と共にかなりオーバーウェイトなので腰に負担をこれ以上かけないためにもダイエットの必要をおうちの方にお話ししました。
当クリニックの「ダイエット大作戦!」プログラムに取り組み、現在6.65キロです。すっかり軽くなり歩けるようになりました。
減量成功とその努力を称え、院長より表彰されました。
これからも元気に過ごしてくださいね☆
