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コトブキニュース

vol.77 犬のてんかん発作

コトブキ通信 Vol 77 担当吉永
○犬のてんかん発作○

「てんかん」とは、大脳の神経細胞の異常興奮により引き起こされる症状が、繰り返し起こる脳の病気です。てんかんには種類があり「特発性てんかん」と「症候性てんかん」でそれぞれ原因が異なります。

●特発性てんかん
遺伝的要因や脳の病変はなく、検査では異常が見られないものがあります。
犬のてんかんのほとんどは特発性で、1~5歳児に発症するケースが多いと言われています。

●症候性てんかん
脳の構造に異常が出るような病気により、てんかん発作が起こるようになったものです。
主な原因には、脳腫瘍・脳炎・外傷・脳血管障害・奇形など。

~てんかんの発作の現れ方~
てんかんの発作の現れ方は犬によってさまざまですが、睡眠中や入眠時、寝起きなどに多く見られる傾向があります。ソワソワするなどの前兆が見られる場合や前触れが無く突発発作が始まる犬もいます。数秒~2、3分ほど発作が続き、回復するという場合が多いです。発作の頻度も個体によりさまざまですが、発作が長く続く「重責発作」はとても危険です。発作後は、目に見えなくなったり、異常行動が続くこともあります。発作には脳全体の異常から全身がけいれんする全般発作と脳の一部が異常を起こし、症状が部分的にみられる焦点的発作があります。

~てんかんの発作の前兆が見られたときの対処法~
・落ち着いて愛犬の様子見守り記録も忘れないてんかんの前兆があり、意識がある状態で発作が始まりそうな場合、優しく声をかけたり、撫でて落ち着かせてあげましょう。
飼い主が慌ててしまったり、大きな声を出したり叱るなどは控えてください。
・発作で犬がケガしそうなものは遠ざける
愛犬からケガしそうなものなどを遠ざけて、周囲をクッションやまくらなどの柔らかいもので囲うとなお良いです。

~発作が起きたときのNG行動~
意識のないときは、口周りに手を出さないように注意しましょう。発作中はフルパワーで噛むことがあります。また、飼い主が慌てて騒いだり声をかけることで愛犬が興奮し、咬みついてくることがあるのでNGです。

~治療法~
ほとんどの場合、抗てんかん薬を用いての内科治療が行われます。
てんかん治療は完治を目指すのではなく、発作の頻度を押さえたりコントロールしたりするもので、生涯てんかんと上手く付き合っていくための治療です。

~すぐに受診すべきてんかん発作~
・群発発作 → 1日(24時間)以内に2回以上の発作
・てんかん発作重責 → 発作が始まった後に連続して発作が起こる。1回の発作で5〜10分以上続いている。