コトブキ通信
Vol.26 「猫の泌尿器4大疾患 膀胱炎についてのお話」
コトブキ通信 Vol.26「猫の泌尿器4大疾患 膀胱炎についてのお話」
担当:西渕
今回のテーマはネコちゃんの泌尿器4大疾患のうちの“膀胱炎”についてです!
膀胱炎
膀胱に炎症があり、頻尿・血尿・不適切な排泄などの症状が認められる疾患。
猫の来院理由の4~10%を占め、肥満の猫は発症しやすく、冬~春にかけて多い病気です。
そして、30~70%の猫が再発すると言われています。
症状
・トイレに行く回数がい多い(頻尿)
・トイレに行くが少ししか尿が出ない。
・あたり構わず少しずつ排尿して歩く。
・尿に血が混じっている(血尿)
原因
〇尿路感染症
正常な防御機構が低下し、細菌が膀胱や尿道に定着する。
〇尿結石
・ストルバイト:45%
・シュウ酸カルシウム結晶:45%が一般的
・尿酸塩尿石:5%
〇突発性下部尿路疾患
〇尿量の減少と排尿回数の低下
・要因
・トイレが汚れている
・飲水量の不足
・寒さ・肥満・運動量の不足
〇ストレス
ストレスがかかると血中アドレナリンが増加し、膀胱の炎症が起こる。
要因
・引っ越し
・家庭内に新たにペットや乳幼児が加わる
・寒冷や雨の多い気候
・複数飼育
等
予防
〇トイレは常に清潔に
→トイレ砂やトイレ容器は汚れたらすぐに掃除しましょう。
〇十分な水分摂取をする
→お家のあちこちにお水を置きましょう。
又はドライフードに缶詰を加える。
(ドライフードより缶詰の方が水分含有量が多い)
〇適切な飼育管理と運動で肥満を防ぐ
〇定期的な尿検査でチェック
膀胱炎→腎孟腎炎→慢性腎不全になる事も多い!