Vol.51「犬の歯周病の症状・原因と治療法」
コトブキ通信 Vol.51「犬の歯周病の症状・原因と治療法」
担当:吉永
~犬の歯周病ってどんな病気?~
歯周病は歯垢の中の細菌が原因となって起こる炎症です。
歯肉だけではなく、歯や歯の周囲にある靭帯、歯を支える骨にまで炎症が起こることがあります。
口腔内だけの問題ではなく、細菌や細菌が生成する毒素などが
全身に渡り、腎臓・肝臓・心臓など各臓器までにも悪影響を与えることもあります。
~どんな症状なの?~
・歯肉の腫れと長時間の出血
・歯の汚れと膿
・口臭
・物を食べづらそうにする
~原因はなに?~
歯垢の中の細菌が原因となって起こります。
不十分な歯のケアで歯垢が残っていることなどです。
~犬の歯周病の治療法には、どんなものがあるの?~
歯垢・歯石の除去
全身麻酔をかけて歯石を除去し、歯周ポケットに入り込んだ歯垢もキレイに取りのぞきます。
ぐらつきがひどい歯は抜歯をします。
歯石を除去した歯の表面をつるつるに磨き、口腔内をキレイにします。
~予防法~
自宅での毎日のケアをすることが一番の予防です。
また、歯磨き効果のあるおもちゃなどを日頃から噛ませるのもよいでしょう!!
歯磨きをするときは、嗜好性の高い歯磨きペーストを利用すると良いです。
(当院ではVirbacのC・E・T歯みがきペーストをおすすめしています)
★歯のケアを慣れさせる方法★
① 顔や口の周りを触る
② 手前の歯を触る
③ 指を口の中に入れて触る
④ 歯みがきシートで歯を磨く
⑤ 歯ブラシで歯を磨く
ほめながら行い、少しでも嫌がる素振りを見せたらすぐやめます。
無理して嫌な思い、怖い思いをさせてしまいますと嫌がってしまいます。
スムーズに出来たら、たくさんほめてあげましょう。