コトブキ通信
Vol.15 「僧帽弁閉鎖不全症についてのお話」
コトブキ通信 Vol.15「僧帽弁閉鎖不全症についてのお話」
担当;U子
ペットも高齢になると、色々な病気にかかりやすくなります。
特に心臓は8歳を境にリスクが上がります。
心臓病の初期症状は加齢に伴う変化に似ているので、発見が遅れ病気が進行してしまうというケースも少なくありません。
〇こんな症状ないですか?
・食欲がない
・元気がない
・疲れやすい、空咳なども
・散歩に行きたがらない。
該当するものがあったら、僧帽弁閉鎖不全症を疑ってみましょう。
僧帽弁閉鎖不全症とは…。
犬の心臓病の中で最も多い病気です。
心臓にある僧帽弁という弁が閉じなくなり血液が逆流してしまう病気です。
その結果、血流が滞り、それをカバーしようとして心臓は一生懸命頑張ります。
そして徐々に負担がかかり限界に達した時に心不全となってしまいます。
もちろん肺、腎臓など全身への影響も出ます。
【治療方法】
早期発見・早期治療がなによりです。
お薬により症状を軽くし、進行を抑えるのが中心になります。
幸い、良いお薬のおかげで心臓病を患っていても長く元気に暮らす事ができます。
5歳を過ぎたら、半年か1年に1度は心臓病のチェックをしましょう。
おうちでの暮らし方にも注意や配慮が必要です。
塩分や脂肪分の多い食事は与えない事!
のどが渇き、水を飲む量が増えると、血流量も増え心臓への負担も増加します。
更に太りすぎも同様に心臓病の大敵です。
薬剤の投与はあくまでも症状の緩和で、治すものではないのです。
(減塩、低脂肪など心臓病専用の処方食もあります。)