コトブキ通信
Vol.7 「肥満のお話」
コトブキ通信
Vol.7-1「肥満のお話」
担当:加藤
【病気シリーズ①-肥満】
〇肥満とは…??
少しぽっちゃりしている方が抱き心地が良く、可愛いし、与える物を全て食べてくれる事が嬉しく、
ついつい沢山あげてしまう方も多いかと思いますが、肥満は万病の元なのです!
私たち人間での肥満は生活習慣病の代表で、肥満により多くの合併症が起こりますが、これはワンちゃんやネコちゃんでも同じ事なのです!!
肥満とは、体脂肪が過剰な状態を言い、これは栄養障害のひとつです。
そして、今ペットとして飼われているワンちゃん・ネコちゃんの約半数以上が肥満だと言われています。
ワンちゃんではオスよりメスの方が太りやすく、私たちの食べ物を沢山食べてしまっている子に多く、
ネコちゃんでは室内だけで飼われるようになってから、肥満と言われる子が増加しました。
そして、不妊・去勢手術後では基礎代謝も下がるので、肥満になりやすいのです。
<うちの子って太ってるの?>
肥満は「食べ過ぎ+運動不足」によってなりますが、ダイエットをする時には食事で減量し、運動は適度なものにしましょう!
そして、食事は急に減らしてはいけません!
必ず獣医の先生と相談しましょう。
ワンちゃん・ネコちゃんの1Kgは、私たち人間の10Kgに相当するのです。
当院でも体脂肪率を測定する事ができますが、35%以上あると、完全な肥満とされています。
実際に皆さんのお家の子はどうですか??
そこで!!お家で皆さんができる簡単なチェックがあります。
ワンちゃん・ネコちゃんにも人間と同じようにウエストがありますが、最後の肋骨のあたりがウエストラインになります。
肋骨を触ってみて、1本1本を感じる事ができれば、その子に合った適正体重という事になります。
ネコちゃんでは…
ダイエットする時に「絶食」をさせてはいけません!
肥満ネコが数日間絶食をした場合、体内の脂肪が肝臓に集まってしまい、「肝リピドーシス」という病気になってしまいます。
<BSC:ボディ・コンディション・スコア>
BCSとは、見た目と触った感じから肥満のレベルを5段階に分けたものです。
ワンちゃんやネコちゃんを立たせて、上からと横から見た時の肋骨状態やお腹を手で揺らしてみた時の感触や揺れ具合から評価します。
BSC ※画像右下の表をご参照ください
・1:痩せ
・2:体重不足
・3:理想
・4:体重過多
・5:肥満