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コトブキニュース

Vol.58 「僧帽弁閉鎖不全症について」

 

コトブキ通信 Vol.58 担当吉永 「僧帽弁閉鎖不全症について」

 

どんな病気?

心臓は全身に血液を送り出す重要な臓器です。
犬の心臓は人間と同じ構造で、右側の右心房と右心室が全身を巡ってきた血液を肺に送り、左側の左心房と左心室が肺で酸素を受け取った血液を全身に送ります。
犬に多い心臓病の「僧帽弁閉鎖不全症」は、心臓の左心房と左心室の間に位置する僧帽弁(血液を送り出すために開いたり、閉じたりする機能を持つ弁)が、なんらかの原因で変性し、閉鎖不全が生じるために起こります。
僧帽弁の閉鎖不全が起こると左心室から左心房へ血液が逆流し血液の循環不全が起こるため、さまざまな症状をひきおこします。

 

症状や予防は?

多くの場合、発症初期段階では、症状がない。
進行する運動する事を嫌がったりゼーゼーといった喉につかえるような咳をしたり、激しい運動や興奮時に倒れたりする症状がみられることがあります。
さらに、重症になると、肺水腫や呼吸困難、チアノーゼなどの症状を起こし死に至る場合もあります。
基本的には予防をすることや完治が難しい病気といわれています。
日常生活では、肥満や塩分の高い食事を与えることは心臓に負担をかけるので注意が必要です。
定期的な聴診などの健康診断を受けることが大切です。

 

治療は?

症状や重症度によって治療法は異なりますが、心臓の負担を減らすために血管拡張薬や利尿剤を仕様することが治療の主体となります。
また、心臓の収縮力を高めるためにの強心薬や、咳の症状に対して気管支拡張薬の投与による治療も行う場合もあります。
その他、症状に応じて抗生物質の投与や酸素吸入なども行います。