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コトブキニュース

Vol.59「ネコの4大疾患について」

コトブキ通信 Vol 59 担当吉永 「ネコの4大疾患について」

 

ネコの4大疾患について

日本人の3大疾病 (成人病)といえば、ガン・心筋梗塞・脳卒中です。ワンちゃんにも代表的な 3大疾患(ガン・心臓病・腎臓病)あるように、ネコちゃんにも代表的な疾患があります。 腎不全・尿石症・甲状腺機能亢進症・糖尿病4つで、4大疾患といいます。

 

慢性腎臓病について

腎臓は血液を濾過して体内で不要になった水分や物質を尿として排出する臓器で、腎臓が機能 しなくなると体内に悪性の物質がたまってしまい慢性腎臓病や腎不全になりやすいです。 この病気になりやすいのは高齢のネコですが、 年齢に関係なく気をつけたい病気です。
予防には、常に水を沢山飲める環境づくりが重要です。 慢性腎臓病は一度かかると完治することはありません。 したがって進行を止めるために食事の管理や水分補給 投薬、輸液などの治療します。

 

甲状腺機能亢進症について

高齢のねこに多く、元気で食欲もあるのに、なぜか 痩せていく病気です。片側または両側の甲状腺が肥大 して甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、落ち着きがなくなる、 食欲は異常に増加するのに痩せていくなどの症状がみられます。 興奮しやすくなって大きな声で叫ぶように鳴くようになり、夜鳴きもみら れます。
見かけは元気なのですぐには病気だと気づかないことが 多いのですが、病気が進行すると体力が低下して衰弱して いきます。甲状腺機能亢進症は予防できない病気なの ですが、早期発見、早期治療が重要です
内服薬や食事による内科的治療と甲状腺を摘出する手術がありますが、治療が追いつけないほどのスピードで重篤に陥ってしまうケースもあります。

 

尿石症について

尿石症は腎臓から尿管、膀胱、尿道の中 に結石ができる病気で、肥満のオスに多い 病気です。
結石は、膀胱や尿道を傷つけたり、 尿道に詰まって痛みを伴い、悪化すると 腎不全につながります。日頃のケアとしては、 肥満にならないように食事管理する必要があります。 内服薬や食事療法で治せる場合もありますが、 尿石の性質によっては手術が必要になります。

 

糖尿病について

糖尿病も肥満のねこに多い疾患です。 膵臓の働きが悪くなり、インスリンの分泌が 減ってくると、血液中の血糖値をコントロール できなくなる高血糖状態になります。 その結果、全身の細胞にエネルギーが行き渡 らないようになって、全身の色々な臓器に 障害が起こります。
初期症状としては、飲水量が増えておしこ の量が増える多飲多尿が現れます。 食欲はあるのにどんどん痩せていくようになり、 末梢神経の機能障害といった合併症や、 ケイレン発作、嘔吐や悪心状態からのショック 状態からのショック状態といったケトアシドーシス症に 陥る危険があります。
糖尿病になってしまった場合は、人間同様毎日インスリンの注射が必要となります